今年で開館60周年を迎えた
神奈川県立近代美術館・鎌倉館。
今回の企画展のペリアン女史と
当美術館設計者の坂倉準三とは
20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエのアトリエで一緒に働いていたこともあります。
その縁もあって来日、
そのデザインに日本の民芸品などの
エッセンスを感じさせるものがあります。
1940年当時の日本の商工省が
ペリアン女史を日本に招へいする際、棟方志功直筆による8m余り(!)の巻物を一緒に送っているのですが、
これが何ともすばらしい。
「どや!?この日本の躍動の風を一緒に感じてみい!!この絵をピカソに見せてみろーー!!」
(注:筆者イメージ、ただしピカソに見せろと言っているのは本当)
こういった日本文化を外国人に魅力的にアピールする作戦を思いついた当時のお役人、随分粋な人がいたのだな〜と思いました。
この気概に胸を激しく揺さぶられたがどうかは分かりませんが、
時は第二次世界大戦、
ドイツがパリを陥落させた次の日に出航した最後の引揚船、「白山丸」でペリアン女史が来日。
(余談:この船には岡本太郎なども乗っていました)
当時がどういう状況かは想像するしかないのですが、
祖国滅亡の憂き目を負いながらも、
レジスタンス精神と若い好奇心とを心の武器に 極東の辺境の地に乗り込む女性、その気風のよさにほれぼれしますね。
「開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本」
開催中〜2012年1月9 日まで
リフォーム・新築住宅・耐震補強・エクステリア・文化財調査
解体・宅地造成工事・河川工事・土木工事
お住まいのことなら何でもご相談ください。
鎌倉市総合建築業 (株)斉藤建設
神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-5-8 / TEL:0467-25-0567