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能楽は殿様の芸術、歌舞伎は庶民の娯楽と言われます。能楽が今日まで残っているのは江戸時代に参勤交代で上京してくる田舎大名同士の共通言語普及のために幕府が保護、奨励したからだそうです。今でいうインターネットやTVのような役割ですね。武士の都・鎌倉で武士のための芸術鑑賞をするのもなかなかよいものだと思います。
ここ数年話題のドラマや映画の舞台として人気が上昇、リピーターの方も多いので、ちょっとツウ向けの観光案内として鎌倉での能の鑑賞はいかがでしょうか。
鎌倉大仏の近くに建つ鎌倉能舞台。
能楽の振興と普及を目的に、昭和45年(1970)に創設されました。
こちらが主催する『能を知る会』の定期公演ではポピュラーな演目を比較的リーズナブルな金額で楽しむことができます。
12日に開催されたのは『源氏物語』より午前の部『野宮』、午後の部『葵上』。
能を初めて観るという人でも予めあらすじが配られますし、
鑑賞前には専門家によるレクチャーがあるので安心です。