三河屋本店改修工事
【設計】株式会社アラキ+ササキアーキテクツ
【施工】株式会社 斉藤建設
若宮大路沿いに建つ1927年(昭和2年)築の三河屋本店を次の100年へ向けて改修をしました。
国の登録有形文化財である建物の形を残したまま安全性を確保して残す。
そこにたどり着くまでに、沢山の人の知恵や知識を結集してプロジェクトが進んでいきました。
母屋を支える、一見すると気付かない鉄骨の柱。
まるで、昔からそこに存在していたかのようにそっと佇んでいますが、設置までの道のりは想像以上に困難を極めました。
チャペルとして生まれ変わった蔵。
土蔵造りの壁はめくってみると老朽化が進んでいて、土台、柱、梁の腐朽した部分を交換しながら一部新たに土を塗替えました。
まるで、当時の職人と現在の職人が会話をするような、時代を超えた伝統技術のリレーがそこにはありました。
新たに歴史に加わった鉄骨造の増築棟。
現代の技術が風景に加わりました。木造に囲まれた鉄骨造ですが、外壁の仕上げに鉄板の錆びを利用しています。まわりに馴染みながらも存在感はしっかりとした建物になりました。
三河屋本店という明治から続く酒屋が、酒屋併設の結婚式場という新たなステージに生まれ変わりました。私たちは、先人の技術や想いを現代に繋げ、これからを歩む門出の場を作り出す一翼を担うことに責任と誇りをもってプロジェクトに参画することができました。
鎌倉にお越しの際は、若宮大路を散策しながらぜひ三河屋本店に足をとめてみてください。
写真提供:山内紀人










